hawk型背びれ、または背びれの良し悪し



ここ数年ですっかり定着した感のある「hawk」型背びれである。語源は鷹ではなく、モヒカンで有名なモホーク族であるとか、諸説あるようだが、海外の流れを見れば、多くのブリーダーがこの形状を、現状最も優れたベタの背びれと考えていることは明白である。
国内でも10年以上前から、「モヒカン」の愛称でそれなりに流通していたものの、様々なコンテストの入賞魚を見る限り、導入に成功したとは言い難く、世界の潮流からは取り残されつつある。

ホーク型の肝は、体中線から大きく前傾したアグレッシブさと、扇型に広がる優雅さである。闘魚のアグレッシブなイメージにマッチするということで、瞬く間に各国の背びれ界を席巻した。


画像の個体は、DTキャリアであり、やや幅が広すぎる感が否めないが、優れたホーク型の子孫を多数残し、種親としては極めて優秀であった。

背びれの付け根と胴体との接触面積は、基本的に広ければ広いほどいい。この接触幅が狭いと、閉じた時や、フレアリングの動作時に、尾ひれとの間に隙間を生じさせるため、見た目が悪くなる。

前傾角度はほどほどが一番であり、この個体は少し前傾しすぎである。最前列は、直立または前に向かって緩やかにカーブを描いていることが望ましい。


この形状が、なぜ商業ショップであまり触れられないかといえば、生産に難があるからである。いざホーク型を親にして繁殖させてみると、下記のように不完全なもの、特に後傾したものがそれなりの割合で生まれてくる。






ホーク型至上主義が蔓延すると、こうした個体は、商業的価値の低い外れ、ということになり、商売上あまり都合がよろしくない。私は別にこの事実が広く知られても痛くもかゆくもないので、書いちゃうけど。ちなみに、こうした個体を繁殖させても、元のホーク型には戻らない、腹水盆に返らずは、ベタの改良全般に言える至言である。


     



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